インプラント症例報告vol.15 上顎前歯部 抜歯即時インプラント埋入

「上顎前歯部の抜歯即時インプラント埋入と手術当日に入る仮歯に関して」
上顎前歯部のインプラント症例に関しては、抜歯に伴う骨吸収や歯肉退縮防止と圧倒的な治療期間短縮を目的に、抜歯と同時にインプラントを埋入する術式が標準化されつつあります。当院では更に、インプラント埋入手術当日にインプラントの仮歯を装着してお帰りいただく術式を行っております。ご供覧の症例は右上1部の歯根破折にてやむを得ず抜歯となった症例。抜歯後に見た目が問題にならないように、将来的な骨および歯肉退縮を最小限に抑えることを目標に行っております。*本症例では隣接歯との暫間固定を併用。
尚、当院のインプラント1本の総額は45万程度(笑気麻酔込)ですが、本術式の場合、骨補填材の併用、即時用の仮歯と専用のマウスピース(サージカルガイド)代を含め約65万円程度となります。同じような前歯のインプラントをお考えの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。

 

当院の親知らず抜歯について

当院は「完全自由診療」のクリニックです。(保険診療は提供していません) 「親知らず抜歯」に関しても「自由診療」となります。「保険診療の親知らず抜歯」に差別化を図るべく、なるべく痛みや腫れを抑えたい方、抜歯に苦手意識や恐怖心がある方、通院日や回数などに悩みを抱える方々を対象に非常に好評をいただいております。夏季休暇中の抜歯を希望される方が多いため、悩んでいる方はお早めにご予約をお願いします。初診当日の抜歯は原則行っておりません。

治療費の目安:一般的な下顎の横向きの親知らずの場合、①初回は初診料5,500+CTで7,700円。②抜歯当日は再診料990円+抜歯16,500円*+薬代1,000円前後で約18,600円程度。③1週間後に抜糸990円で終了です。保険診療よりも抜歯自体の費用は若干高くなりますが、関連性のない検査、管理料の算定は一切行いません。*親知らず抜歯の料金は11,000円~19,800円で埋伏程度や難易度により変動します。

当院で抜歯した方の術後経過:痛みと腫れを実感する期間は個人差があります平均1~2日程度です。痛み腫れを完全に0にすることは難しいですが、保険診療の術後(一般的に3~5日程度)と比較すると差を実感しております。ドライソケット(治癒不全)はほぼ見られず、傷口がふさがりやすく、食べ物が挟まりにくくなるのが特徴です。

お願い:当院は同時刻に患者さん同士が極力重ならないように原則1名に限定し診察をしております。感染症の罹患や天候不良によるやむをえない場合を除き、直前のキャンセルはお控えください。また、神経障害等の合併症のハイリスク症例、全身麻酔や入院が推奨され、開業歯科医院では対応困難な超難症例、無理なご要望をされる方、非常に神経質な方、クレーマーの方は抜歯をお断りする場合もございますのでご理解のほど宜しくお願い致します。また、「親知らず抜歯は一般的に保険が適応」となりますので、保険診療を想定していた方、なるべく安く治療を受けたい方、自由診療にご興味のない方は他の保険医療機関にご相談ください。

 

他院で行ったインプラントトラブルもご相談ください(インプラントリカバリー)

「他院で行ったインプラントトラブルもご相談ください」
当院では、過去に他院で行ったインプラント補綴物の製作やトラブル症例のリカバリーも行っております。お口の中のインプラントに関し、どこに相談してよいか分からず困っている方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。*数十年前のインプラントや複雑な設計など稀に対応できないケースもございますので、修理やリカバリーの可否は診察してからの判断となります。ネット予約の場合は、「他院で行ったインプラントの修理&継続治療」を選択ください。

インプラント症例報告vol.14 サイナスリフト+臼歯部ブリッジ

上顎臼歯部の上方には上顎洞という空間が存在するため、抜歯後に歯槽骨が吸収してしまうと、インプラント埋入するための十分な骨の高さが不足してしまいます。今回は、「サイナスリフト(上顎洞底挙上術)」といい、上顎洞粘膜を挙上させ、そのスペースに骨補填材を充填して骨の高さを増生する手術を行った後にインプラント埋入を行った症例を供覧いたします。サイナスリフトには、「クレスタル(歯槽頂)アプローチ」と「ラテラル(側方)アプローチ」の二種類があり、本症例は基本術式である「ラテラルアプローチ」となります。他にも「ソケットリフト」という骨を槌打して垂直的に挙上を図る術式もあり、症例によって双方を使い分けております。「サイナスリフト」を提供している歯科医院も見られますが、副鼻腔炎等の合併症のリスクもあるため、耳鼻科領域の知識やCT等による上顎洞全域の術前の診断に加え、熟練した口腔外科手術経験のある歯科医院での提供が望ましいと考えます。サイナスリフト提供に注意を要する患者さんとして、副鼻腔炎の既往がある、糖尿病、抗血栓薬内服中、喫煙、CPAP装着中、重度の鼻中隔弯曲症などが該当します。以上参考にしていただければ幸いです。

実は医療関係者にも多い?歯ぎしり・食いしばり

「歯ぎしり・食いしばり」やそれに伴う顎関節症でお悩みの方に「咬筋ボツリヌス療法」はいかがでしょうか?。実は我々医療関係者にも多く、最近は提供する機会も増えています。奥歯に過剰な負担がかかってしまうと、歯の破折や歯周病を悪化させ、歯の寿命を縮めてしまう可能性もあります。「歯ぎしり・食いしばり」に対する一般的な治療は、夜間に装着することです。マウスピースでは歯の保護はできますが、力のコンロールはできません。「咬筋ボツリヌス療法」とは、ボツリヌス菌がつくり出すA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする薬を過度に緊張している咬筋に注射することで、一時的に緊張をほぐす治療です。新潟では歯科の導入はまだまだ少ないため、もし上記症状でお困りの方がいましたら一度ご相談下さい。料金は440,00円となります(初診料は別で5,500円)。

帰省期間の抜歯をご希望の方へ

遠方にお住まいで新潟に帰省期間中に抜歯をご希望される方へ。県外や最近では海外からの問い合わせも増えています。なるべくご要望に応えられるように対応しておりますが以下を参考にしていただければ幸いです。

①親知らず抜歯に関して:親知らず抜歯の難易度は個々で大きく異なり、可否や所要時間などは直接診察してみないと分からないため、原則初診当日に抜歯は行っていません。そのため、なるべく早く一度来院していただくことをお勧めします。もしどうしても当日抜歯をご希望の方は事前にご相談ください。初診から抜歯のタイミングにもよりますが、治療完結期間の目安は最短でも2週間程度をみてください。予約はすべてお電話となっております。

②矯正治療目的の便宜抜歯に関して:小臼歯の便宜抜歯の場合、初診当日に最大4本まで抜歯を行っており、術後の消毒も含め合計2回来院が可能であれば提供可能です。抜歯部位確認のため紹介状が必要です。紹介状がない場合はお断りする場合もありますのでご注意下さい。予約はネット予約もしくはお電話でおねがいします。

③海外からお問い合わせの場合:電話が困難の場合はホームページ内の「お問い合わせ」からメッセージをください。その場合、抜歯本数と部位、具体的な滞在日時(期間も含む)を記載するようにお願いします。

 

 

インプラント症例報告vol.13 サイナスリフト同時インプラント埋入

上顎臼歯部の上方には上顎洞という空間が存在するため、抜歯後に歯槽骨が吸収してしまうと、インプラント埋入するための十分な骨の高さが不足してしまいます。今回は、「サイナスリフト(上顎洞底挙上術)」といい、上顎洞粘膜を挙上させ、そのスペースに骨補填材を充填して骨の高さを増生する手術を併用しながらインプラント埋入を行った症例を供覧いたします。サイナスリフトには、「クレスタル(歯槽頂)アプローチ」と「ラテラル(側方)アプローチ」の二種類があり、本症例は基本術式である「ラテラルアプローチ」となります。他にも「ソケットリフト」という骨を槌打して垂直的に挙上を図る術式もあり、症例によって双方を使い分けております。「サイナスリフト」を提供している歯科医院も見られますが、副鼻腔炎等の合併症のリスクもあるため、耳鼻科領域の知識やCT等による上顎洞全域の術前の診断に加え、熟練した口腔外科手術経験のある歯科医院での提供が望ましいと考えます。サイナスリフト提供に注意を要する患者さんとして、副鼻腔炎の既往がある、糖尿病、抗血栓薬内服中、喫煙、CPAP装着中、重度の鼻中隔弯曲症などが該当します。以上参考にしていただければ幸いです。

 

 

インプラント症例報告vol.12 抜歯即時インプラント埋入(臼歯部ブリッジ)

60代女性。かかりつけ医にて左下臼歯部ブリッジ支台の歯根破折を指摘され、抜歯したら義歯になると言われ、インプラントを希望され来院。通常はまず抜歯を行い、骨が再生してからインプラント埋入手術を行うのが一般的です。しかし、インプラント埋入まで約半年(早くても4か月程度)待機が必要となり、噛めない期間が長期にわたります。今回は「抜歯即時インプラント埋入」といい、抜歯と同時にインプラントを埋入し、治療期間の短縮と骨吸収の抑制を図っております。本症例では抜歯後にインプラントの仮歯が入るまで約3か月となっております。最終的にはジルコニアという硬いセラミックが装着されております。インプラント埋入時にドリル方向を固定するための専用マウスピース「サージカルガイド」を必ず使用する医院もあると思いますが、ガイド料金は患者さんの負担となります。当院は、特殊なケースを除き、シミュレーションソフトでイメ―ジ画像を作製し、フリーハンドで埋入手術を行っておりますので、術者の技能や精度の担保を理由に余分な費用の負担をさせることはなるべくないようにしています。

インプラントを検討中だけど、とりあえずかかりつけ医で抜歯を予定している方はいらっしゃいますか?本症例のように抜歯と同時にインプラント埋入できるケースもありますので、お悩みの方は一度抜歯前にご相談されることをお勧めいたします。

6月からインプラント料金を変更します(ご検討中の方は是非今月中に!)

当院で使用しているストローマン社*インプラント材料の値上げに伴い、6月以降から関連材料を使用する処置に関して料金を一部変更(値上げ)させていただきます。何卒ご理解のほど宜しくお願い致します。5月まではこれまでのお見積りでご提示しますので、お悩みの方は今月中の来院をお勧めします。すでに見積もりを提示している方に関しては、その額でご提供しますのでご安心ください。

*ストローマンはスイス製で、歴史、材質性能、長期予後など、数あるインプラントブランドの中で最も優れた実績を誇ります。流通している廉価ブランドとは異なり、仮に他県に移住し10年後にトラブルになったときに、対応できる歯科医院が少ない、パーツが廃盤になって修理できないなどのトラブルも少ないブランドです。

GWと5月の休診日のご案内

5月の休診日は以下の通りとなります。GW期間中の休診日は、4月29(火)、30(水)、5月3(土)~7(水)となります。

5月後半のインプラント手術枠に空きがございます。まだ間に合いますのでご検討中の方はお早目の初回のご予約をお勧めします。