インプラント症例報告vol.3(上顎無歯顎)

インプラント症例報告。60代男性の方。義歯で物がうまく噛めない、違和感が強いなどの理由でインプラントを希望され来院。上顎は6本のストローマン社製インプラントを用いて行っております。専門用語ですと、ボーンアンカードブリッジやAll-on-6と呼ばれるシステムとなります。本患者さんは外科治療や全身管理に配慮が必要な基礎疾患を有しておりましたので、まずはダメージの少ない下顎のインプラントや抜歯から実施し、傷の治癒やインプラントの経過を見ながら、最終的に上顎の治療へ着手しています。

当院では、術前に問診の徹底やかかりつけ医への対診、健康診断結果も確認しながら、安全な医療を提供できるよう心掛けております。また、本症例のような無歯顎に対するインプラント治療(ボーンアンカードブリッジ)も対応しております。骨の状態や予算に応じて選択肢も様々ですので一度ご相談ください。

インプラント初診相談の流れ

インプラント初診相談の流れについてご説明します。

①受付と問診票の記載。普段お飲みになっている薬の手帳や健康診断の結果をお持ちの場合は初日にご持参ください。
②パノラマエックス線撮影・CTでの撮影を行います。
③歯科医師による問診と口腔内審査を行います。
④先ほど撮影したCTの分析を行います。お待ちの間にインプラント治療全般について、当院の特徴や他院との違いについての資料をご覧ください。
⑤ CT診断結果と治療計画をご説明し、最後に見積もりをご提示します。
以上が初診相談の流れとなります。
1時間と十分な時間を設定しておりますので、複数治療方針の提示や色々なご質問にお答えできるよう心がけております。

インプラント症例報告vol.2

7月に上部構造完成された症例をご報告します。症例は60代女性の方。10年前に右上に3本インプラント治療歴あり。他院で最近左下6番を抜歯し、右下ブリッジの動揺ときしむ感覚があり物が噛みづらいため、同部も含めたインプラント治療を希望され紹介にて来院。ブリッジの脱離があったものの歯は保存可能であったため、欠損部の右下56にイ ンプラントを埋入。左下は6部にインプラント埋入、左下5は歯冠補綴を同時に実施。いずれもジルコニアクラウンを装着。咀嚼障害は改善され、見た目も非常にきれいになり、患者さんも大変満足されました。治療期間約半年。

インプラント症例報告

インプラント治療を患者さんや歯科医院の先生方へご紹介することを目的に、今後定期的に症例報告をさせていただくことと致します。ややマニアックな内容にしていますのでご興味ある方はご覧ください。*尚、ご本人に了承を頂いた症例のみ提示予定です。
症例は50代女性の方。右下6部に1本インプラントを埋入し、今月上部構造が装着されました。実はもともと顎骨内に大きな嚢胞がありました。造影CTと放射線専門医による画像診断で、歯根嚢胞の可能性が高いと判断したうえで、大きい侵襲を伴う手術と神経麻痺の合併症のリスク回避を目的に、まず根管治療を優先し、病巣が縮小したところで嚢胞摘出と歯根短切除*を行っております(5番転位歯も同時に抜歯)。*院長が新潟大学時代に施術。
最終的に6番は残せませんでしたが、これまででの治療により顎骨が温存され今回インプラント治療へ進むことができています。
1.5歯分の欠損に対し、なるべく形態が自然で、かつ清掃管理が容易となるように、5番部のレジン充填と、光学スキャナを使用し、技工所と連携を取りながら仮歯を使用しながら歯冠形態を修正し、最終補綴物を完成しております。最終的に患者さんの満足いく結果となり良かったです。
顎骨に進展する病巣は、まず専門医療機関での精査が第一優先ですが、疾患の特徴を理解したうえで機能温存を図った治療により、その後の補綴治療の選択肢を増やすことができた症例となります。
連携先歯科医院:ワイズ歯科クリニック、技工所:シンワ歯研。

~インプラント治療をどの歯科医院で受けるかお悩みの方に~

これからインプラント治療を検討している方。現在お口に入っているインプラントのトラブル、修理、セカンドオピニオン、転居や諸事情でメインテナンス治療が中断している方なども一度ご相談ください。初診料はCT込みで11000円となります。

インプラント治療の特徴と問題点についてまとめてみました。歯科医院選びに悩まれていましたら、あくまで一意見として参考にしていただければと思います。

インプラント治療は、高度な技術を伴う治療です。一般歯科診療とは異なり、歯科医師には専門知識や技術、歯科医院には手術器材や設備環境が必要となります。また、十分な診療時間も必要です。しかし、インプラント治療を提供している歯科医院の多くは、様々な診療と並行しながら行っているため、多くの時間を費やすことはできないのが現状です。また、多くの臨床経験や実績を持ち、専門資格を所有する歯科医師は稀で、真のインプラント専門家は少ないのが実際です。

インプラント治療は手術を伴います。手術はお身体にも影響を与えますので、ご高齢や基礎疾患のある方には様々な配慮が必要です。安全な手術を提供するためには、歯科医師だけでなくスタッフにおいても歯学だけでなく医学の知識も持ち、モニターなどの設備環境も必要となります。また、手術の成功率や痛みや腫れ等は術者に依存する場合もあります。インプラントの方向がずれたり、浮いた状態で固定されてしまうと、咀嚼障害や腫れや痛みを繰り返すことがあります。骨に固定される治療のため、一度治療を受けると簡単にやり直しができないのがインプラント治療の問題点でもあります 

インプラントの治療費が高額になる理由は、保険適応外治療であり、材料自体が高価であるためです。また、治療費が施設間で異なる理由は、使用する材料や設備環境、歯科医師の技術など医療自体に差があるためです。従って医療機関ごとに治療の内容と結果が異なります。治療費が安い=良心的というわけではありません。廉価なインプラントメーカーや材料を使用し、治療行程を省略したり、設備環境や時に歯科医師自体の知識や技術が不足している場合もありますので、患者さん自身で医療の質や妥当性を見極めることも大切です。 

インプラントを希望する患者さんは皆、一大決心されて治療に臨まれています。後悔のないように確実な結果をお求めであれば、経験値と実績のあるインプラント治療の専門家が担当し、設備環境やスタッフが整い、確実で安全な医療を提供してもらえる歯科医院を選択されることをお勧めします。

「当院のインプラント治療は無歯顎や骨が少ない患者さんにも対応しています。」

無歯顎や欠損歯数が多い場合や、高度歯槽骨萎縮(骨吸収)を認める患者さんに対するインプラント治療は、難易度が高く決してどこの歯科医院でも提供できるわけではありません。専門的な技術だけでなく、設備環境も必要となります。 当院はインプラント治療に特化したクリニックのため、他院よりも提供できる治療の選択肢は多いかもしれません。他院で断られたり、大きな病院に通うことができず治療を断念された方は一度当院へご相談ください。 初診料はCT込みで11000円となります。

11月3日当院で「MYTIS Arrow Implant Live Ope in Niigata」が開催されました。

昨日当院初のイベント「MYTIS Arrow Implant Live Ope in Niigata」が開催されました。新栄町歯科佐久間利喜先生、デンタルラボomochi佐藤おもち先生をお招きし、前半は下顎5本インプラント埋入からプロビジョナル完成までのライブ手術、後半はセミナーと幅広い内容となりました。県外も含め7名の先生方に参加頂きました。ライブオペという患者さんへの手術を対象とするセミナーですが、予定通りの内容で無事に終えることができてよかったです。

他院で行ったインプラントの修理やメインテナンスについて

「転勤で主治医の所にいけない。」「主治医のクリニックが閉院した。」「大学で治療したが担当医が退職してしまった。」「今通院しているクリニックではインプラントのメインテナンスは専門でない。」など、さまざまな理由でインプラントの長期維持、管理に不安のある方の為に〜
かつみ歯科口腔外科では専門医による画像診断と歯科衛生士によるメインテナンスを行っております。また、主治医との連携、情報共有など患者さんの不安を解消しながらインプラントが最大限安定するよう日々診療を行っています。
インプラントメインテナンスの流れ
予約→来院→レントゲン、CT撮影→問診→インプラント及びインプラント周囲組織診査→現状説明、将来予測→修理、咬合調整、クリーニングなどです。

どうぞ宜しくお願い致します。

抜歯後早期のインプラント埋入を目指す術式について

現在、抜歯後最短のインプラント埋入を目指し、ソケットプリザべーション(歯槽提温存術)の手技を色々検討しているところですが、今回は現時点で最短と思われるRFT(リフィット)という人工骨とご自身の血液から作るフィブリンゲルPRF(AFG)を併用した術式についてご紹介します。本症例の場合、歯周病で骨吸収も進行しているため、通常の抜歯では、インプラント埋入まで半年程度の待機と同時に骨の移植が必要ですが、結果的に抜歯以前の高さまで歯槽骨が回復すると共に、2~3か月の待機期間の短縮が可能となっています。料金は1歯あたり約11万程度となりますので、金額的に了解いただきかつ早期の治療を希望する方にお勧めしています。