インプラント症例報告vo.11 上顎前歯部 抜歯即時インプラント埋入

「上顎前歯部の抜歯即時インプラント埋入と手術当日に入る仮歯に関して」
上顎前歯部のインプラント症例に関しては、抜歯に伴う骨吸収や歯肉退縮防止と圧倒的な治療期間短縮を目的に、抜歯と同時にインプラントを埋入する術式が標準化されつつあります。当院では更に、インプラント埋入手術当日にインプラントの仮歯を装着してお帰りいただく術式を行っております。ご供覧の症例は左上1部の慢性炎症を伴う歯根嚢胞(膿の袋)にて骨欠損を認める難症例でしたが、予定通りの術式を完遂しております。写真の如く、術後は周囲歯肉の形態や歯の見た目はほとんど変わらない状態で生活していただくことが可能です。*本症例では隣接歯との暫間固定を併用。
尚、当院のインプラント1本の総額は45万程度(笑気麻酔込)ですが、本術式の場合、骨補填材の併用、即時用の仮歯と専用のマウスピース(サージカルガイド)代を含め約65万円程度となります。同じような前歯のインプラントをお考えの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。

インプラント症例報告vo.10 下顎インプラントオーバーデンチャー

虫歯や歯周病で歯が多数欠損し悩んでいる方への治療法のご提案。「インプラント義歯を用いてデンチャースペースの回復を図った1例」のご紹介。
物が上手く噛めないことを主訴に数十年ぶりに歯科を受診された患者さん。歯がすれ違うように欠損したために、入れ歯が入るためのスペース(デンチャースペース)がないのが問題点。まず、抜歯および歯槽骨整形と同時に治療用義歯を作製し、かみ合わせを構築。最終的に上顎は金属床義歯、下顎は総義歯でしたので、外れずかつよく噛めることを目的に、2本のインプラント埋入を行い、インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャーを作製しました。尚、上顎の埋伏過剰歯の抜歯と小帯進展術も行っております。*義歯はシンワ歯研にて製作。症例報告はすべて患者さんに同意をいただいております。

インプラント症例報告vol.9(上顎All-On-4)

60代男性。上顎のすべての歯がグラグラし物が噛めないためインプラントを希望し来院。最初に抜歯を先行し、紹介元の歯科医院で一度即時義歯を作製してもらった後、早期に静脈内鎮静麻酔下に傾斜埋入を伴う4本のインプラントを埋入(いわゆるオールオン4)。手術当日に型取りを行い、早期に仮歯を装着。傷の治癒をみながらかみ合わせの調整や、歯磨きなど管理のしやすいように顎堤(歯肉)および仮歯の形態修正を行っていき、形が決まったところで最終補綴物(ジルコニアというセラミック)を装着しております。インプラント埋入から完成まで比較的時間がかかる理由は、この仮歯を理想的な形態に修正する作業に時間を要するためです。仮にこの作業を簡略化し短期間で完成にしてしまうと、歯肉やそれに接触するインプラントの基底面が凸凹してしまうため、汚れが貯まりやすかったり、隙間から空気や水が漏れるような不快な補綴物となってしまいます。費用も高額になる分、治療の難易度が上がると共に、より手間がかかる治療とも言えます。

インプラント症例報告vo.8 良好な発音と外れない義歯を目指して

「義歯とインプラントを用いて咀嚼障害と偏位咬合を改善した一例」のご紹介です。「物が噛めない」を主訴に来院された60代男性。不良補綴物が長年装着され、それに伴い下顎の右偏位を認めました。しゃべる職業とのことで、最終的に「良好な発音で、外れない義歯」をご希望されました。そこで、抜歯と同時に義歯を作成し、下顎位を本来の位置に近づけるように誘導調整した後、下顎に2本のインプラントを埋入し、最終的に上顎は金属床義歯、下顎はインプラントオーバーデンチャーとしました。物がしっかり噛めるようになり、発音も良好で、年齢も10歳若く見られたそうで非常に満足されました。

 

インプラントリカバリー(インプラント動揺編)

他院で行ったインプラントのリカバリーについて。その中でも「インプラントの動揺」を主訴として来院された患者さんに対する治療についてご案内いたします。当院では、患者様が過去に他院で施術されたインプラントの脱離等のトラブルや治療の続き、メインテナンスも承っております。かかりつけ医で対応できないと言われた方や、引っ越しやその他の事情で元の医院に通えなくなってしまった方も、ぜひご相談ください。*インプラントといっても国内には30以上のメーカーが流通しており、それぞれパーツが異なります。メーカーが判断できないもの、現行で対応ができない場合も稀にありますので実際の可否は診察後に判断させていただきます。

インプラント症例報告vo.7  上顎前歯部

症例は50代男性、左上2番(側切歯)の歯根破折にて抜歯後にインプラントを希望され紹介となった方。骨吸収もあり非常に難ケースでしたが、抜歯と同時にインプラントを埋入することによって、抜歯によって生じる骨の吸収や歯肉の退縮を最小限にとどめております。その後仮歯を使って歯肉の形態を調整し、最終的に患者さんの満足のいく上部構造を装着することができました。

無歯顎のインプラント治療

現在無歯顎で義歯の使用に不便さを感じている方や、歯の大半が虫歯や歯周病で今後抜歯して、インプラントに変えたいとお考えの方へ。当院で提供している無歯顎のインプラント治療について案内します。

①(ボーンアンカード)ブリッジ:取り外し不要なブリッジタイプの上部構造です。違和感が少なく審美的に回復したい方、義歯が嫌な方にお勧めです。

②インプラントオーバーデンチャー:インプラントでサポートする義歯です。義歯自体の見た目は気にならないが、通常の義歯では痛みがあったり外れやすく困っている方。固定式のインプラントより値段を抑えたい方にお勧めです。

いずれも高難易度で、金額も高額となる治療となりますが、まずは気軽にカウンセリング、初診相談にお越しください。

インプラント症例報告vo.6  下顎第二大臼歯

症例は30代男性。以前から右下の第二大臼歯が口腔内で唯一の失活歯であり、歯根破折に至り抜歯となった方。最後方歯である第二大臼歯が1本欠損しても、咀嚼機能はある程度保たれるため、すべての患者さんにインプラント治療をお勧めしているわけではありませんが、本患者さんでは、対合歯を含めた残存歯はすべて存在しており、咬合力も強く、欠損による生活の質(QOL)の低下が予測されるケースでしたので、インプラント治療を行っております。上部構造装着後は、歯と同じように噛めるとのことで非常に好評をいただいております。第二臼歯部のインプラント治療は、見た目ではなく、機能回復を主としておりますが、前述したようにお勧めできないケースもございますので実際にご相談ください。

インプラント症例報告vo.5  下顎延長ブリッジ

インプラント症例報告vo.5  下顎延長ブリッジ(近心カンチレバーブリッジ)

右側下顎の3歯分の欠損に対し、当初は両サイドに2本埋入するブリッジを予定しましたが、右下4番部の抜歯窩の治癒が不十分のため、4への埋入は避け、6番と5番に埋入する延長ブリッジ(近心カンチレバー)タイプへ計画を変更。インプラントの安定もよく、最終的に非常にきれいな補綴物が入りました。

インプラント症例報告vo.4 (上顎犬歯審美症例)

インプラント症例報告。20代男性。左上3番の欠損にて1本ストローマンインプラントを埋入し、最終的にジルコニアクラウンを装着しました。見た目もご自身の歯と見分けがつかずとてもきれいです。*症例写真は患者さんから許可ををいただいた場合において掲載しております。