インプラント症例報告vo.12 抜歯即時インプラント埋入(臼歯部ブリッジ)
60歳女性。かかりつけ医にて左下臼歯部ブリッジ支台の歯根破折を指摘され、抜歯したら義歯になると言われ、インプラントを希望され来院。通常はまず抜歯を行い、骨が再生してからインプラント埋入手術を行うのが一般的です。しかし、インプラント埋入まで約半年(早くても4か月程度)待機が必要となり、噛めない期間が長期にわたります。今回は「抜歯即時インプラント埋入」といい、抜歯と同時にインプラントを埋入し、治療期間の短縮と骨吸収の抑制を図っております。本症例では抜歯後にインプラントの仮歯が入るまで約3か月となっております。最終的にはジルコニアという硬いセラミックが装着されております。インプラント埋入時にドリル方向を固定するための専用マウスピース「サージカルガイド」を必ず使用する医院もあると思いますが、ガイド料金は患者さんの負担となります。当院は、特殊なケースを除き、シミュレーションソフトでイメ―ジ画像を作製し、フリーハンドで埋入手術を行っておりますので、術者の技能や精度の担保を理由に余分な費用の負担をさせることはなるべくないようにしています。
インプラントを検討中だけど、とりあえずかかりつけ医で抜歯を予定している方はいらっしゃいますか?本症例のように抜歯と同時にインプラント埋入できるケースもありますので、お悩みの方は一度抜歯前にご相談されることをお勧めいたします。