血液から作る歯槽骨の再生療法「PRF(CGF)」         

1.自家多血小板フィブリン(PRFPlatelet Rich Fibrin)について

PRFは、採血された患者様の血液から作製される血液製剤です。これらは増殖因子やサイトカインといった成分を含み、傷の治癒や骨及び歯周組織の再生・回復を促し、止血や痛みの軽減、感染の予防に効果があるとされています。患者様ご自身の血液から作られますので、他の人から病気が感染する心配はありません。

2.PRFを用いた治療の利点

PRFは、傷の治癒や骨及び歯周組織の再生・回復に効果があるとされています。また、PRFを使用することで手術後の痛みや感染を抑え、治癒を早める効果が期待できます。

3.本治療の対象となる患者様(対象疾患:顎骨の骨欠損、骨量不足、歯周病)

本治療は健康状態の良好な20歳以上の方が対象となります。

4.PRFの作製方法について

PRFは、患者様の血液を、遠心力を利用した分離装置 (遠心分離器) を用い、血液の成分 (赤血球・白血球・血漿など) を分けることによって作製されます。

5.治療の危険性と副作用・不快症状

採血は腕もしくはその他の部位の静脈に針を刺すことによって行われますが、採血の際、疼痛の他、恐怖感による不快症状、血腫形成、皮下出血斑、神経損傷、感染が極めてまれに起きることがあります。

6.他の治療法との比較

骨を再生するために骨補填材や自家骨を使用する治療方法がありますが、骨補填材や自家骨のみを使用する場合よりも、それらをPRFと合わせて使用することで、創傷の治癒の促進、創面の裂開のリスクの軽減、またそれらによる治療部位の感染リスクの軽減が期待できます。また、PRFを使用する代わりに、動物由来の材料や人工的に作られた材料を用いる方法もありますが、患者様ご自身の血液由来であるPRFを使用する方が感染やアレルギーの危険性が低くなります。

 

具体的な使用症例

・インプラント治療前処置としての抜歯:治癒を促進し、通常よりも早くインプラント埋入を行う。

・インプラント治療前処置としての骨移植手術:骨補填材に混合することによって、量を増やす。骨への生着を促す。感染を防ぐ。

・親知らず抜歯時の治癒促進や鎮痛防止